# HACCP記録とアレルゲン表示確認をAIエージェントに——惣菜・菓子製造の衛生管理をこう軽くする

> 惣菜・菓子製造のHACCP衛生管理記録の集計とアレルゲン表示の突合をAIで補助する活用イメージ。義務表示8品目の見落とし防止と記録の確認負荷の軽減を提案します。

- Canonical: https://kuucorp.com/case/food-manufacturer-haccp-allergen-agent/
- Date: 2026-10-12
- Last modified: 2026-10-12
- Publisher: Kuu株式会社 (https://kuucorp.com)

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> HACCPに沿った衛生管理は2021年6月に完全施行され、アレルゲン表示は誤りが事故に直結します。本ページは公開情報をもとに「こういう使い方もできる」という活用イメージを編集部が構成したものです。

## ① 最新情報の調査：HACCPの制度化とアレルゲン表示の義務

2018年に改正された食品衛生法により、原則としてすべての食品等事業者に、一般衛生管理に加えてHACCPに沿った衛生管理の実施が求められ、2021年6月1日に経過措置が終了しました（厚生労働省「改正食品衛生法の施行について」）。小規模な事業者向けには、業界団体が作成し厚生労働省が公開する業種別の手引書があり、衛生管理計画と記録のひな形が示されています。同じ改正で、自主回収を行う際の行政への届出も制度化されました。

アレルゲン表示では、容器包装された加工食品について、えび・かに・小麦・そば・卵・乳・落花生・くるみの8品目（特定原材料）の表示が義務づけられています。くるみは2023年3月の食品表示基準の改正で加わりました。このほか、表示が推奨される品目が20あり、2024年3月には推奨品目にマカダミアナッツが加わっています（消費者庁「食物アレルギー表示に関する情報」）。

## ② 需要の特定：なぜ記録確認と表示確認が負担になるのか

小規模な製造現場では、次の点がボトルネックになりやすいと考えられます。

- **記録の確認が一人に集中する**: 温度・清掃・手洗いなどの記録票は毎日たまり、責任者が目視で確認する形だと、記入漏れや基準逸脱の発見が後ろ倒しになりがちです。
- **原材料変更時の表示確認が属人化する**: 少品種多品目では、原材料メーカーの切り替えや配合変更が頻繁に起こります。規格書の読み取りと表示への反映が担当者の経験に依存します。
- **「コンタミネーション」の整理が難しい**: 同一ラインで複数品目を作る場合、混入の可能性の整理と記載判断に手間がかかります。

いずれも定型的な突合・転記・集計の作業が中心で、一次チェックをAIに任せやすい領域です。

## ③ 用途の考案：実装イメージ

1. 紙の記録票や原材料規格書をAI-OCRで取り込み、日付・工程・測定値を構造化する
2. 管理基準（加熱温度、冷蔵庫温度など、事業者が衛生管理計画で定めた値）と照合し、記入漏れと逸脱をエージェントが一覧化する
3. 原材料規格書から特定原材料を含む可能性のある原料を抽出し、レシピ台帳の使用原材料と突合して、表示すべきアレルゲンの候補を出す
4. 現行の表示案との差異（表示漏れ・過剰表示の疑い）を、根拠となる規格書の該当箇所とあわせて責任者に通知する
5. 逸脱時の是正措置の記録案と、月次の衛生管理振り返りレポートのドラフトを生成する

## ④ 設計・運用のポイント

- **表示の最終判断は人間に残す**: 食品表示の責任は事業者にあります。AIは候補抽出と差異の指摘までとし、表示内容の確定は衛生管理責任者や食品表示の担当者が行います。
- **管理基準はAIが決めない**: 衛生管理計画の管理基準や是正措置の内容は、事業者自身が定めます。AIは定められた基準との照合と記録の整理に専念させます。
- **原材料規格書の更新を取りこぼさない**: 規格書の改訂日を管理し、改訂があればレシピ台帳の突合を再実行する運用にします。
- **誤検知・見逃しを評価する**: 抽出結果は人手の確認結果と比較し、見逃しが出ていないかを定期的に評価します。見逃しの許容度は低く設定するのが前提です。
- **推奨品目や制度改正の追随**: 表示対象品目の改正は、公式情報を確認したうえでルールを更新します。
